H E L M I

わたしの日々のこと

青い鳥に願う。

こっそり見ているTwitterアカウントがある。闘病中の友達が、病気や治療に関する情報収集のために開設したものだ。その存在は知らされたのではなく、偶然辿り着いてしまったので、わたしはそんなアカウントは知らない、ということにしている。

いくら長年の友人と言えど、言いたくないことだってあるだろうし、わたしも病気のことは分からない。下手なことを言いたくないから、こういうものが良いらしいよ、みたいなことも一切言わないようにしている。

誰かが重い病気だと分かると、どういうつもりなのか色々なものを勧める人があちこちから現れると聞く。別の友達も、玄米が良いとか、水素水が良いとか、プラセンタがいいとか、カバノアナタケが良いとか、スピリチュアルヒーラーを紹介するとか、色んな人が色んなことを言ってきたらしい。

いちばん酷かったのは、詐欺で捕まったことのある人が提唱する療法を勧められたことで、この人詐欺師でしょう? と返したら、そうかも知れないけど健康のためにはなんでも試さなくちゃね、と言われたそうだ。だったら自分で試してみろと、聞かされたわたしの方が激怒した。

「今日は通院」レベルのことしか話さない友達が、Twitterではとても詳しく治療や副作用のことを語っている。苦しくてしんどいのだろうと想像するしかないわたしと違って、そのアカウントを通して情報交換ができる仲間が、彼・彼女らとのやり取りが、友人を癒やし力付けている。

同じ病を抱える誰かにとっても有益で、自分自身にも有益。素晴らしい使いこなし方だなと思う。春になったら手術を受ける予定の友達に、あなたが良くなったら一緒にどこで何をして楽しむか、それがどんなに楽しみか、わたしは伝える。実現するように、青い鳥の繋いだ縁に感謝しつつ、頑張ってほしいと願う。