H E L M I

わたしの日々のこと

デフレと円安と契約と。

思わず「つら……」と呟いてしまう出来事が多すぎる。何もかもが値上がりしても、頑なに賃金だけ上がらないという話をいつもしている友達に、とりあえず春から昇給すると報告した。

彼女はコロナ禍に入ってからずっとリモートワークをしている。家に居る時間が増えたのに比例して光熱費もかかるようになったけど、補助もないし給料も上がらない。健康と安全安心を金で買ったと思えば、それは耐えられた。でも、ここのところの急速なインフレで、流石にこれはちょっと給料上げてくださいって言っていいんじゃないかなと思い、交渉した。そしたら、仕事を減らされてしまった。彼女はほぼ毎日、当たり前のように残業をしていたんだけど、じゃあその原因になっている仕事はしなくて良いですってことになった。つまり、給料は同じだけど仕事量は減ったんだから、実質的には昇給でしょ? ってことらしい。その話を聞いて、これが詭弁ってやつか、と思った。

残業が慢性化すると残業代が定着してしまい、その額も込みで給料という認識になる。彼女的には実質給料は下がったようなものだ。これも苦肉の策とは言え大概だなと思ったけど、別の友達から聞いた話もなかなかだった。

仕事の一部を海外に移管するという話が持ち上がっていて、春からの契約がどうなるか分からないんだ、という話を、去年のいつ頃だったかに聞いていた。あれどうなった? と訊いたら「円安のせいもあるんだろうけど、○○(国名)に出す方が人件費高いって揉めてる」と。

わたし達、つくづく低賃金なんだなと思い知った。いや、最低賃金ということはない。決してない。でも、なんというか、ああ、そう言うことなんだなっていう。それで、移管しない方が安いからって来年度も契約してもらえても、ああ、安いから契約もらえてるのかっていう虚しさはあるよね、って。

こんなんでいいのかな。よくないよな。つらいな。