もう20年近く経つと思うんだけど、多分シティリビングか何かの企画で、アイビースクエアに宿泊する倉敷一泊旅のプランが載ってた。それを見て、誕生日の前日だったかに友達とふたりで倉敷に行った。それ以来の倉敷。
その時に行った大原美術館は、どんな意図でこんな展示の仕方をしてるんだろう? と、不思議に思うような順番で作品が展示されていた気がする。
それ以来、大原美術館にはふとした時にまた行きたいな、と思ってはおさまりを繰り返しているうちに、めちゃくちゃご無沙汰になってしまった。
ちょうど、特別展「異文化は共鳴するのか?大原コレクションでひらく近代への扉」が始まったところで、この新しい試みを体験できるいいタイミングだった。大原美術館は、「日本で最初に設立された西洋美術の私立美術館」で、ついエル・グレコだモローだと鼻息荒くなってしまうんだけど、まず児島虎次郎の画業をちゃんと見るという意味でも、すごく楽しめた。
河井寛次郎や棟方志功などもしっかり見て、喫茶エル・グレコでコーヒーも飲んだ。倉敷はこれだけでも大満足。心が豊かになった。