H E L M I

わたしの日々のこと

引き継ぎって疲れる。

「誰よりも高い時給で、誰よりも仕事をしていない」と、大ひんしゅくを買っていた同僚が退職することになり、話し合いが行われることもなく、やはりわたしが全業務を引き継ぐことになった。

今週は特に「業務引き継ぎ」という名目で、今までになく会話をする機会が増えているのだけど、自分は前任者よりずっと業務を理解しており貢献度も高いのだ、と自信満々にそのひとは言う。でも、この職場は手順書がどれも不親切で、そのせいで思うように仕事ができなかった、と不満たらたらでもある。

「15分くらいでできると言われたのに2時間かかった」から、「自分で手順書作り直して見ながら頑張ったけど、時間がかかりすぎる上に間違っているからもういい、と途中で業務を取り上げられた」のも、全部元の手順書のせいらしい。

そんな自己評価の高いひとから業務一覧(工数入り)と手製の手順書を渡され、それを元に引き継ぎを受けているわけなんだけど、そこまで言うなら貴方の作ったものはさぞかし素晴らしい手順書なのだろうと見てみたら、手順にかこつけてまず自分のポジションの重要性が語られていた。いや、そのポジションが不要だから契約終了なのだが......。

システムの操作手順も、「それを使うと二度手間になるから使わないメニュー」を使うことが、あたかも正規の手順のように書かれていた。本人的には分かりやすく作り直したつもりなのだろう。でも、間違った解釈でアレンジされた手順書なんて、残念ながら使い物にならない。そんなものを手引きに仕事していたのだから、そりゃあ時間がかかるうえに間違った仕上がりにもなるだろう。当然の話だ。

業務一覧の項目も、ああ、このひとにとってはこんなことが仕事なんだな......とクラクラするような項目が並んでいて、さすがに上司に相談した。工数的にはなかなかのボリュームを計上しているが、中身はスカスカ。だから、一通り引き継ぎは受けながら、平行して上司と業務の見直しを進めている。無駄な時間を使っているようで勿体ないけど、一方的には判断できないから仕方がない。

今日1日のことも、思い出すとどっと疲れる。明日が休みでよかった。