振り返ると、今年は秋などなかったってことになるんだろうか。9月は決して夏ではなかったけれど、かと言って秋でもなかった。いつ夏が終わるのだろうと待ち侘びている間に、突然冬が来た。体感、そんな感じ。
今が冬かと言うと、少しばかり無理がある気がする。わたしはこの、15度くらいの気温が好きだ。もうちょっと低くてもいい。薄着では寒いけれど、コートを着るには早いような、それくらい。
いつの間にか日は短くなり、残業を終えて退勤する21:00を過ぎた夜道はひんやりしていて心地よい。一年中これがいいなと思いながら、駅までの道をゆく。
仕事上は、今が秋だ。今、スケジュール上は「秋の業務」と思われる仕事をしている。この間、なんでこんなに働いてるのに仕事が終わらないのか、冷静に考えた。それで、そもそもスケジュールがおかしいということに気づいた。
スケジュール通りであれば、これは来月のはず、という仕事と、先々月から始まっているはず、という仕事が、なぜか今いっぺんに来ている。できるわけがないし、終わるわけがない。
業務シェアしてる相手は優先順位を説明しても、自分にできることしかしないから、優先順位を無視するし、もうかなりげんなりしている。
涼しくてよかった。この気温にだいぶん救われている。暑いと、それだけでイライラするから。今が秋なのか冬なのか、もうどっちでもいい。とにかく、もっと気温が下がればいい。それで、振り返って、秋なんてなかったって思いたい。