H E L M I

わたしの日々のこと

不安なことを楽しみに。

子供の頃からずっと、死ぬのが怖い。死んだらどうなるのか、誰も知らないし教えてくれない。まだ年齢が一桁だった頃、亡くなった祖母の家で過ごした時期がある。葬式からまだ日も経たないその家で、仏壇に飾られた祖母の写真が怖くてまともに見ることができなかった。

死にたいと思ったことはあるか? と、かつて友人に問うたら、その人は言った。「死んで自分の存在が無かったことになるのなら死ぬけど、そうじゃないから死なない」結局どっちなんだ。答えになっているような、なっていないような。でも、その発想はなかったな、と感心したのを覚えている。

キリスト教徒の知人は、死ぬことは天の家に帰ることだから、悲しいことではないし、死を恐る気持ちはない、と言った。わたしは教徒ではないから、わたしの家は天にはない。

今日、「死ぬのが怖い。どうしたらいいのか」というフォロワーからの質問に、俳優の石田ゆり子Instagramのストーリーズで回答していた。それがとても心に響いた。ポジティブと言っていいのだろうか、あの言葉。それだけじゃない、軽くて重く、重くて軽いような、どうしてあんな風に思えるのだろう。

ストーリーズは24時間で消えてしまうから、自分の為にスクショを撮った。これからこの先、不安なことがあったらこのスクショを見るだろうか。言葉は胸に焼き付いた。いつか、彼女が言ったように、本当に、心から思えるようになりたい。