H E L M I

わたしの日々のこと

うちのお雛様の話。

今年は割と早くに雛人形を出した。確か、節分が終わったと同時くらいに飾り始めた。

ひとり住まいに雛人形と聞くと大袈裟に聞こえるかもしれない。でも大丈夫(?)。わたしの雛人形はとてもコンパクト。最近はとても可愛くて飾りやすい雛人形をよく見かける。

実家には雛人形は無い。従姉妹の家には五段飾りのものがあって、幼馴染の家にはお雛様と内裏様のカップルがケースに入ったものがあった。だから、小さい頃は従姉妹の家や幼馴染の家で雛祭りをした記憶がある。家でも定番のちらし寿司やケーキは食べたけど、そっちの方が強く記憶されている。

一人暮らしを始めてから何年か経った時、祖母が突然可愛らしい雛人形を贈ってくれた。何故なのかは聞いたことは無い。ただ嬉しかったので、飾ると写真を撮って送ったりした。今これを書いていて、何故訊ねなかったのだろうと気付き、ひどく後悔している。

本当は一年中飾っておきたいのだけれど、それも違うなという気がして、でもやっぱりせっかく出したのだからと少しでも長く飾りたくて、仕舞うのは旧暦の3月3日が過ぎてからと決めている。

雛人形は、女の子の健やかな成長を祈って飾られるもの。嫁ぎ先に持って行くという話は聞かないから、成長っていうか、結婚だよね。だから仕舞い遅れると婚期が遅れるとか言うんだ。うちのお雛様は、わたしを思う祖母の気持ちの塊。だからわたしはそんなの関係なく飾る。