特に好きと言った覚えはないのに、気づいたら集まってくるものがある。わたしにとって、キャラクターグッズはそんな感じだ。
友達にリラックマが好きなひとがいる。色々な持ち物に、もれなく着ぐるみを着た熊の絵が描いてある。リラックマのものなら間違いなく喜んでくれるので、こっちも張り切って色々なものを探してはプレゼントした。
好きなキャラクターはいるかと訊かれたら、「強いて言うなら」という前置きをしてよければ答えられる。でも、例えばディズニーだとかジブリだとかサンリオだとかで、めちゃくちゃ好きなキャラクターがいるかというと、特には思い付かない。
そんなわたしのもとにも、集まってくるキャラクターがいる。元々は、たしかペットボトルドリンクのおまけのカバー。持っているTHERMOSのステンレスボトルの塗装が剥げてきてみっともないな、と思っていた時、偶然ボトルと色味の似たカバーがおまけについているのを見て、これいいな、と思ったのがきっかけだ。
毎日そのキャラクターがプリントされたカバーをステンレスボトルに被せていたおかげで、このひとはこのキャラクターが好きなんだ、という誤解が広まり、ちょっとした文房具からお弁当箱など、色々なものをもらった。前の職場の契約が終了したときは、餞別にと扇子をもらった。これは本当にありがたかった。
今日、久しぶりに友達と食事をしたら、誕生日プレゼントに、とそのキャラクターの描かれた来年のカレンダーをもらった。家にカレンダーを飾る習慣はないので、職場に持っていこうと思う。そうすると、カレンダー、ステンレスボトルのカバー、扇子、お弁当箱などが同じキャラクターになるので、多分職場のひとはわたしがそれを大好きなんだと思うだろう。
