歳を重ねて忘れることはたくさんあるけれど、いくつになっても忘れられないこともある。28年前の今日のこと。
ふと目が覚めた。それから数秒後、体験したことのない地震に見舞われた。後で知った震源地からは遠く、なのにめちゃくちゃ揺れた。色々なものが落ちて、倒れて、なかなか止まない震動の中、建物が潰れて死ぬのかな? と思った。
住むところを失った人、家族を失った人、仕事を失った人、当時はたくさんの何かを失った人がいた。道路も線路もぐちゃぐちゃになって、わたしは当時いちばん仲のよかった友達と会うための道を失った。震災をきっかけに友達はすっかり引きこもってしまい、もう28年会っていない。
そして今日、そうだったんだと胸が痛くなる、憤りを感じる文を読んだので、それをシェアする。どんな時も、わたしは在りたいな。社会の中にちゃんと存在したい。みんな、ひとりひとりがちゃんと存在できる、そんな社会がいい。誰のことも消したり無いことにしないで欲しい。強くそう思う。