H E L M I

わたしの日々のこと

訂正したかしないか。

先日あるPodcastを聞いていたら、ゲストとして話している人が生真面目(きまじめ)を「なままじめ」と言った。一瞬、何を言ったのか分からなくて、そこだけ再度聞きなおしたら確かに「なままじめ」と言っていた。でも、ホストはそれを訂正することはなく、会話はそのまま続いた。

なぜこのホストは訂正しなかったのだろう。会話のテンポやリズム、熱量など、途切れさすことは出来ないと判断したのだろうか。何か思惑があって、訂正しなかったのだろうか。

こういう場合、どう訂正するのがスマートか妄想してみた。「わたしは『なままじめ』な性格なので」と相手が言ったあと、相槌を打つように「ああ、『きまじめ』ね」とさりげなく訂正する、とか。相手が話し終わった後、「ちょっとごめんね、さっきあなた『なままじめ』って言ったよね。あの『なま』は『き』と読むの。『なままじめ』ではなく『きまじめ』なのよ。で、それでね……」と、訂正した後にサラッと会話に戻る、とか。あとは、収録が終わってからお茶でも飲みながら雑談として?

でも収録が終わってからだと、「なままじめ」は配信されてしまう。このPodcastライブストリーミングではないのだから、なんとでも編集はきくはずなのに、なぜそのまま流したんだろう。とても興味深い話で、もっと詳しく話してよ! と、身を乗り出したくなるようなテーマなのに、「なままじめ」が気になって仕方がない。

ホストはこの収録の間、ゲストの言い間違いを訂正したのかしなかったのか、せめてそこだけでも知りたい。