H E L M I

わたしの日々のこと

悩まし申請。

仕事をシェアしてるひとが、めちゃくちゃ悲壮な表情で申請書を持ってわたしの席まで来た。申請に必要な回付先をひとつすっ飛ばしていても気付かないような、ちょっと適当なところのあるひとだけど、注意されてもあっけらかんとしているので、そんな困り果てた顔は見たことがなかった。

聞けば、面倒臭いタイプのひとから上がってきた申請が、どうしても読み解けないという。クドクドと書いてあるけど、結局どうして欲しいのかがさっぱり分からないらしい。

①はこうだから、こうしてこうして欲しい。②はこうだから、これをああしてこうして欲しい。要するに①と②を同じにして欲しい。みたいなことを書いてあるんだけど、その通りにすると絶対に①と②は同じにはならなくて、確かにこれは意味がわからない。ふたりで何度も読み返したけど、本当に意味が分からなくて、終いには笑えてきた。

申請者が普通のひとなら、同じにならないけどどういう計算ですか? と訊けばいいんだけど、かなり面倒臭いタイプだから訊き方を誤ると話が拗れてしまう。今までのやりとりを思い返して、それでも訊かなきゃいけない……と、げんなりした。

訊くのはわたしじゃないけど、なくてほんとよかったな。