H E L M I

わたしの日々のこと

『青池保子展』。

神戸の小磯記念美術館で開催中の「青池保子展」に行ってきた。8章で構成されたとても楽しめる企画展で、何度も心が震えた。

今まで何処にも出したことがないという、モノクロ原稿の数々。線1本に魂が宿っているからこそ、キャラクター達の魅力が伝わってくるんだな。さらにカラー原稿の美しさたるや、もはや圧巻。表紙やポスターなどに描かれるキャラクターたちは、本編とはまた違う魅力に溢れている。

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これは大変だったとか、4日間かかった、とか、取材で見た絵画の技法を取り入れてみたとか、先生のコメントがある作品も多々あり、それも楽しかった。

ある時期から、少女漫画的とは言いにくくなってしまった青池先生の絵。それはもちろん寂しいけれど、過去の絵はコミックスで何度でも観ることができるから、わたしはあまり気にならない。

画業60年、本当にすごい。ティリアンを、伯爵を、生み出してくださってありがとうございます。イギリスのナショナルギャラリーで、エロイカ作中で見た絵画を見た時は、伯爵と同じものを見ているのだと本当に感動しました。

いつまでもお元気で、楽しい作品を描き続けてください。