自分の部屋の中で、ベッドの上がいちばん好きだ。休日なんかは、予定がなければ一日中ベッドの上で布団に挟まれていたい。悩みごとも忘れて、すやすやと眠り続けたい。
普通、ベッドとは眠るところだ。部屋が狭くて置けないとかで、ソファの役割を果たしている場合もあるだろうけれど、わたしの部屋には辛うじてベッド以外に座るところがあるので、ベッドは基本眠るところだ。とは言え、寝転がってスマホのゲームアプリをやったり、壁にもたれて本を読んだりもしないではない。しないではない、ではなく、している。ベッドとは基本眠るところだけど、時にはゲームをしたり本を読んだりする場所でもある。
そして、あともうひとつ、これは自分でも謎なのだけれど、わたしは何故かベッドで食事をとりたい。特に朝食。まだ起ききれない朝、目が普段の1/3くらいしか開いていないぽやぽやのところに、美味しい朝食がベッドに運ばれてきたら最高だな......という妄想があるわけではない。（でも、今書きながら想像してみたらすごくよかった）
毎朝、お弁当を詰めて化粧をして、さあ朝食となると何故かベッドの上で食べたくなる。たいていがオートミールと飲み物なので、それらをトレーに乗せてベッドまで運び、そこで食べる。自分でも何をしているのかよく分からない。食事のできるテーブルはある。それなのに、わたしはベッドで朝食を食べたくて、毎朝ベッドに朝食を運んでいるのだ。
これが夢の中のできごとなら、絶対に夢占いを検索していると思う。でも、現実なので検索しようもなく、たぶん明日もベッドで朝食を食べるんだ。
