H E L M I

わたしの日々のこと

『最高のアフタヌーンティーの作り方』。

最近はカロリー的なこともあって和菓子を選びがちなのだけれど、洋菓子だって大好き。だから、アフタヌーンティーにも憧れがある。今度ロンドンに行ったら、絶対にアフタヌーンティーに行くと決めている。

古内一絵の描く世界は、リアルだと思う。どの職場も、どの人間関係も、その下敷きにある社会もとてもリアル。実際にあるし、あってはいけないのに実在してしまう嫌なことも、全部ひっくるめての毎日。ひとの嫌なところが見える。いいところも見える。痛いところを突かれて、自分のことが嫌いになりそうな日もある。とても現実的な世界が舞台なのに、御伽話ぽくもある。

登場人物たちはみんな頑張り屋で、それでも前に進む足が止まる時、『マカン・マラン』の世界だったらシャールと彼の作る美味しい夜食が、道を照らしてくれる。この物語にはシャールはいなくて、と思ったら、いた。シャールは出てはこないけど、マカン・マランで会ったあの人が出てくる。きゃ! と声が出た。

美味しいお菓子はご褒美。特別な時間もご褒美。最高のご褒美を、自分に与えてあげたい。そう思うと、適当な食べ方はできないな、どんなお菓子も。