H E L M I

わたしの日々のこと

無駄で作った綿菓子みたい。

明日で11月が終わる。感傷に浸っているわけでもなんでもなく、むしろ早く明日が終わってほしいと切に願っている。「誰よりも高い時給で誰よりも仕事をしていない」、と経理担当をブチ切れさせた同僚が、ようやく契約満了を迎えるからだ。

そのひとが月の半分を費やしていると計上していた業務工数は、1日1回で良いことを何度も何度も確認したり、2工程で済むことを勝手に手順を変えて3工程にするなどして積み重ねた結果だった。ああいうのも水増しと言うのだろうか......無駄で作った綿菓子みたいだな、と思った。

「これは何故こうなんですか?」と訊ねたら、「ずっと疑問だったけど、そういうことは一切引き継いでもらえなかった」と被害者アピール。そして「教えてくれなかったのだから、前任者も分からないはず」と、すかさず前任者dis。そんなことしても今さら評価は上がらないし、本当に疑問に思っていたのなら上司にでも訊けばよかったでしょう、としか......。

引き継ぎ期間の途中から、変なべんちゃらを言うようになったのも、とても居心地が悪くて嫌だった。慇懃無礼というか、かえって馬鹿にされている気になる。今日、最後のミーティングがあったのだけど、その席ではまるで保護者かのようにわたしのことを紹介しだした。とにかく自分が優位に立っていたいらしく、それが終わったら、今度は自分の功績を語りだしたので、ただただ呆気にとられた。

明日、何が嫌かって、全く中身のなかった引き継ぎについて報告しないといけないことだ。月の半分と計上していた業務が、実際はどれくらいなのか、見積もるだけでくらくらする。どう考えたって、1日1時間くらいしか仕事してない。それなのに、ハチャメチャに忙しい同僚のSOSを何度も断ったというのが、いちばん許せない。

すごく時給が高いと聞かされるまでは、そのひとが何をしていようが興味もなかったけど、こんなひとが自分より好条件で働いていたなんて、今は憤りを通り越して呆れている。本人も本人だけど、雇う方も雇う方だよな。

というわけで、今は一刻も早く明日1日が過ぎることを願うのだ。