H E L M I

わたしの日々のこと

『誘拐犯』。

下巻に入るタイミングで、Podcast『真夜中の読書会』を聞き返した。そこで紹介されていて、興味を持ったので。そしたら、そうなの。そうなのよ。そうなのよねえ、と改めて大共感の嵐。魅力のない(とされる)主人公には、不憫だと同情しながらも、あなたガードが硬いの緩いのどっちなのー!!! とハラハラしてしまう。

下巻に入ると、えーー!? という展開があって、そ、そんな……となるんだけど、それが後からじわじわと効いてきてすごい着地をする。主人公、冴えないアラフォー設定で本当に悲しくなってくるほどで、でも刑事としてはすごいんだわ。ガードが硬いのか緩いのか、っていうのも、ある意味肝が座っていて、かつ、いい意味でも悪い意味でも鈍感なのかな。

この作品はシリーズになっていて、『誘拐犯』は1作目ではない。1作目のことが本編にちょこちょこ出てきて気になるので、遡るか、1作目に……という気分です。ただ、ちょっとしんどいから、こないだ読んだホームズのシリーズを読んでからにしようかな。

でも、とにかくおもしろい作品だった。Podcast『真夜中の読書会』に感謝。