H E L M I

わたしの日々のこと

『ウィンザー城の殺人』。

図書館に富山金沢旅行のためのガイドブックを借りに行った。と、同時に予約していた本も借りてきた。その本は小説の続編で、一作目はこちら。

エリザベス女王」とはもちろん、英国のエリザベス2世のこと。存命中に書かれた大人気作らしい。

王室とか皇室とか、本当に必要なんだろうか。彼らが政治を執り行うわけじゃないのなら、共和制でいいんじゃないか。王子様やお姫様なんて、フィクションの中だけでいいんじゃないか。だって、身分制度なんて差別じゃないか。正直、そういう思いはずっとある。継続に賛成か反対かと問われたら、反対だな。なのに、イギリス王室には何故か興味を惹かれてしまう。国葬だってしっかり観ちゃったし。

……という前置きをしつつ、でも小説はとても面白かった。エリザベス2世はキレッキレでチャーミングだし、フィリップ王配も憎めないひとで、サブヒロインのロージーもめちゃくちゃかっこいい。

ウィンザー城で殺人事件がおこった。当初は自殺と思われていたけれど、実は他殺ということがわかって、愛するウィンザー城で起きた凄惨な事件を名探偵女王陛下がサクッと解決! するわけにはいかないので、手となり足となる人びとが秘密裏に動きまわり……。ディテールがしっかりしていて、うっかりそういうものなのかと信じてしまいそうになる愉快な小説だったな。

そんな面白英国王室小説、二作目を今日から読み始める。