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わたしの日々のこと

クリスマスがはじまるよ。

今日、フォローしているフィンランド系のアカウントで、ヘルシンキのクリスマスシーズンが始まるよ、というツイートをいくつか目にした。

午後4:00、Aleksanterinkatu(アレクサンテリ通り)がライトアップされる日。大聖堂の前の大きなクリスマスツリーの電飾が点灯し、サンタクロースがやってきてパレードを行う日。今日はそんな日だ。

11月の半ばともなれば、ヘルシンキの町の雰囲気やお店のディスプレイは、完全にクリスマス仕様。でもこのイベントで、ヘルシンキのクリスマスシーズンは公式に始まる、という感じ。

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たまたまその日、ひとりヘルシンキにいたわたしは、身軽さをフル活用して誰にも気兼ねなくアレクサンテリ通りを歩き、サンタクロースの登場を待つ人々のなかにまぎれこみ、パレードを追いかけた。

フィンランド語で11月は「marraskuu」という。「kuu」は「月」で「marras」は「死」、つまり「死の月」だ。知ったときはぎょっとしたものの、11月生まれで蠍座のわたし的には「死の月生まれの蠍座の女」ってなんか格好いいよな......と無駄にポジティヴにとらえている。ちなみに12月は「joulukuu」で、「joulu」は「クリスマス」のこと。死の月の第3土曜、サンタクロースがクリスマスを連れてくる。寒くて暗い憂鬱な11月は、実はクリスマスに繋がるプレリュードなのだ。

毎年、アレクサンテリ通りがライトアップされるというニュースを見ると、あの日のヘルシンキに心が戻る。素敵な思い出は絶対に色褪せないし、旅はいくらでもした方がいいなと、毎年思うのだ。