H E L M I

わたしの日々のこと

恐るべき存在感にやられる。

今週のお題」が面白そうだから、今日はそれを書くのもいいかな、と思っていた。職場について、先月のデータをガチャガチャやって、おかしなことに気づくまでは。

「誰よりも高い時給で誰よりも仕事をしていない」と、大ひんしゅくを買っていた元同僚。普段通り最終日を勤めあげ、挨拶もなく帰って行ったそのひとが、しっかり置き土産を残していた。それが今日になって発覚した。見つけた瞬間、息がつまるかと思った。なんてことだ、これ、めちゃくちゃクリティカルなやつじゃないか。

そうか......これはわたしが報告せねばならんのだな......と腹をくくり、影響範囲を調べて報告したら、上司は「は、は、は」と、力なく笑った。関連部署に報告&お詫びをするにあたり、再発防止策を求められたので、わたしが同じミスをしないための防止策を考えて提案した。上司もわたしも、普通はそんなことにはならないことを知っていて、それでも再発防止策を講じないと相手は納得しないのだ。

引き継がれた手順書のどこにも書いていない機能を、何故使ったの。この状態で放置して、何故いいと思ったの。訊きたいことはいくつもあるけど、叶わないことなので考えるのは止めた。これからしばらく、どこに何が埋まっているか分からないんだな、という覚悟だけができた。

でもまあ、やっぱりな、という気持ち、少しはあったな。驚いたけど。まさかと思ったけど。期待を裏切らないのは、ある意味すごいな、みたいな。なんなんだろうこの気持ち。去ってなおモヤモヤさせるとは、恐るべき存在感としか言い様がない。

ほんと、やられた。