選挙に行くのは当たり前として、社会人としてなにか出来ることはないかと考えたことがある。そのときは、ボランティア養成講座に通った。講座修了後、1、2度ボランティア活動に参加できたものの、通勤より時間のかかるところでの勉強会が毎週のようにあったことと、場に馴染めなかったことで辞めてしまった。
毎日、自分で自分を養うことで精一杯。だけど、自分にもなにか出来るんじゃないかと思っていたときに、「おにぎりアクション」というものを知った。
以前の職場が賛同していたので、社員食堂のメニューでTABLE FOR TWOのことは知っていた。おにぎりの写真をSNSに載せるだけでいいというのが、簡単で面白くていいと思ったのと、何より、寄付の出所が協賛企業だというのも気軽でよい。今年はあまり写真を載せられなかったけれど、去年Instagramでやってみたところ、友達が共感してくれた。ふたりで競うように、毎日おにぎりを握っては写真を撮って載せるのが、とても楽しかった。
それから、もう一歩進んで何か出来ないかなと思っていた時に、「ブックサンタ」に出会った。
自分で選んで購入した本が、どこかの子供のもとに届く。普段は図書館のお世話になりっぱなしのわたしがおこがましいかもしれないけど、年に一回誰かのために本を買うのは悪くないかもしれないと思った。本を読むことは、ひとを豊かにしてくれると信じている。
大きいことは無理でも、負担に感じない程度のことなら出来る。今年のおにぎりアクションは終了していて、わたしの写真も何食分かの給食になった。今年のクリスマスにも、わたしの選んだ絵本が誰かの枕元に置かれるかもしれない。
今のところ、わたしに出来るのはそれくらい。小さなことだけど、給食や本の行き先を思うとき、ひとりで生きてるわけじゃないと、社会を感じる。誰かのためは、自分のためなんだろうな。
